事例紹介

事例症状

症状別事例紹介一覧

アルコール依存症江戸川区・30代・男性

「兄が暴れる」と妹から連絡があり、4名で出動。駆けつけると、近くにあった本や置物を投げるなど激しく抵抗したため、拘束し、足立区の病院へ移送。患者は、父親とペットをほぼ同時期に亡くし、酒浸りの日々を過ごしていた。

八王子市への転院の際に再度移送依頼。前回の経験を踏まえ、鎮静剤を点滴。患者には腰ベルトを装着。当初は下道での移送を検討していたが、鎮静剤が効いている間はおとなしく、また暴れる危険性も少なかったため、高速道路を利用。

移動中は、亡くなった犬や家族の話題。不思議と、その話題では和やかになっていた国が措置入院の対応をとっていれば、ご家族の負担はかなり抑えられたはずだ。このあたりは、国の対応に不信感を抱かざるを得ない。

認知症文京区・79歳・女性

旦那様を亡くされてから認知症を発症。お金の管理及び家事が困難になったので区内の病院へ入院させたいと、妹様からの依頼。

部屋の中は散乱していて健康的な生活を営める状況ではなく、接見し説得を試みるも、認知症だという自覚がない為、困難を極める。強制的にでも受診していただくと強く申し入れするが、「動きたくない」との一点張りであった。

受診の結果によっては帰宅することもあると、説得にあたり、結果として拘束なしで近くの大学病院まで搬送し終了した。

育児疲れ豊島区・30代・女性

「娘が部屋から出てこない」と、同居する母親からの連絡。産後のストレスから育児ノイローゼとなり、ほとんど育児をしていない状態なのだという。

少し目がうつろで、元気のない様子だったが、会話はきちんとできた。おとなしく、スムーズに移送ができるものと思っていたが、家を出た瞬間豹変し、腕に噛みつくなどの暴力を振るったため、家族の同意の上、拘束。近くの病院に搬送。

家庭内暴力・暴言川崎市・72歳・女性

グループホームに同居する夫に暴力を振るい怪我をさせたと、娘さんから施設長を通じて依頼があった。

状況を聞くと、気性が荒く以前から周りへの暴力はあったが、最近頻度が増していて大怪我に至る前に入院して性格矯正をさせたいとの事らしい。ただし妻の入院に夫は反対していたため、難しいケースの保護入院であった。

精神病北区・18歳・男性

現在、高校3年生であるが春から半年間塞込み学校を休んでいる。

医師からは「精神病の疑いがあり入院を前提に受診をして欲しい」と言われていた。身長180センチ推定体重90キロぐらいの体育会系高校生で、受診に強く抵抗したため両親の許可を得て拘束。

x乗車後はコミュニケーションがとれ、運行妨害の危険性はないと判断し車内で拘束解除する。15キロ離れた精神科病院まで搬送。約定の時間に到着したが病院スタッフに引継ぐまで車内にて40分待たされ、救急口より診察室に入り引継ぎ完了。

統合失調症荒川区・30代・女性

近所のクリニックに通院していたが、約一月前より独断で服薬を中断し、同居の家族に暴力を振うようになった。夜間になり家族の判断で足立区にある精神科病院への受診予約をしたが、本人が強く拒否し家族だけでは無理と判断、患者と同居の姉より要請を受けて移送を開始した。

接見後、自分は正常であると主張するも言動に整合性がなく明らかに普通ではない様子である。今受診しなければ悪化してしまう旨を伝え、保護入院よりは任意入院の方が待遇が良いと説いたところ、なんとか受診に応じてくれた。過去にも保護入院の経験があり長い時間拘束されることに抵抗があると思われる。

躁鬱病調布市・57歳・男性

昼間に消防と警察を動員したが動かすことができず、当日中の移送を希望すると、同居する父親より20時ごろに連絡。身長180cm、体重100kgで、空手経験者との情報があったため、4人体制で出動。

どうやら、通院して薬を服用している間は体調が安定しているが、独断で服用を中断してしまい、不安定になるらしい。説得するも、動く気配がなかったため、ご家族の同意の上、拘束。

22時には都内の病院に搬送が終了したが、問診・採血や鎮静剤投与などで1H、帰宅の準備に1Hほどかかり、病院をあとにしたのは0時ごろ。後日聞くところによると、10数年前に一度、措置入院で強制連行されており、75H拘束されていた。その際のトラウマがあったため、抵抗したのではないかとのこと。

薬物依存症世田谷区・45歳・男性

独身一人暮らし。10年前に措置入院の経験があり、それ以後数年おきに入退院を繰り返す。近くに住む父親が保護者となり身の周りの世話をしてきたが、症状が悪化して独り言をつぶやくようになった。

自害、他害はなく救急隊が来ても病院へは行きたくないと断ってしまい、保護者からの要請で夜間となった。100キロを超える体重と武術をやっていたとの情報から対応要員を増やして準備を始めた。

接見すると「ただ眠いだけです。どこも悪くありません。」というだけで他の質問にはまったく答えずにベットで寝入ってしまう。暫く観察すると情報どおり独り言が始まり明らかに異常であることが分ったので、拘束して移送を開始した。乗車までは激しく抵抗したが乗車後は落着いたので、拘束はストレッチャーのベルトのみとした。7キロほど離れた同区内の病院へ収容。

うつ病岩槻市・59歳・男性

3年前、鬱病と診断され務めていた会社を退職。現在大手物流会社の経理部に再就職し約半年が過ぎた週末に再発し土日を経て症状が治まらず、月曜日の昼ごろ、同居の娘さんから掛かりつけのある都内の大学病院まで搬送依頼があった。

到着後面会するがかなりの興奮状態にあり、全裸で激しく威嚇し部屋にたてこもった。部屋は二階にあったが幸いに鍵はなく、窓も雨戸が閉められていて飛び降りる心配も無く、容易に拘束に至った。

着衣すると脱力して動かなくなり、その状態のまま玄関に留置いた車椅子にのせ乗車。車中で正常な会話が出来るレベルまで回復するが拘束を解除するには不安がある。本人より解除の申し入れもなかったので、ベルトによる腰部の拘束のまま搬送した。

人格障害文京区・77歳・女性

数日前より摂食拒否、同居する娘が心配し、救急隊を呼ぶが本人が受診を拒否して失敗。管轄の警察より当社を紹介され搬送準備に入った。

訪問診察等は受けておらず概要のみで足立区の精神病院への受診が決まった。面会すると意識はクリアで多少認知症の傾向にある。バイタルも微熱以外は正常値である。散乱しているペットボトルから水分は充分に補給していることがうかがえるが、脱水症の疑いもあり病院で診てもらうことを勧める。

体力は衰えていて立ち上がりも無理な状態で本人の希望では部屋から出たくないとの事。このままでは生命の危険もあると判断し、家族の同意を得て連れ出すこととした。玄関から部屋までの通路が狭く普通の担架は入らないので布担架とサブストレッチャーを使用し搬出した。

不安神経症練馬区・20代・女性

度重なる自傷行為があると、母親からの連絡を受けた。精神科に入院してほしいが、本人が拒むとのこと。

部屋の中で自傷行為を行うらしく、凶器をもっていることが予想されたため、複数人で出動。入室し、凶器らしきものは見当たらないが、服の中に隠し持っている危険性もあったため、細心の注意を払って説得。説得には応じたが、「服を着替えたい」「トイレに行きたい」と駄々をこねたため、近くの交番に連れて行ったのち、精神科病院に搬送。

ヒステリー青梅市・20代・男性

母親からの依頼。

接見し会話をするものの、別段、患者はおかしくない。どうやら、母親がヒステリーで、精神病だと決めつけ、通院を強制するが拒否し引きこもっているらしい。

隊員が説得。「君のいうことはおかしくない。病院に言ったら、お母さんがおかしいんだと言いなさい。」と説得すると、観念したため、搬送。

このように、家族や環境のせいで心を閉ざしてしまった、かわいそうな例もある。

パニック障害横浜市・20代・男性

母親から民間救急に連絡があり、ヘルプでの依頼。

現在通院しているらしいが、通院を拒否しているとのこと。接見すると、50音を順番に発音。体格がよく、抵抗を受けると危険な為、凶器になるものをかくす。抵抗はなかったため、腕を組んで搬送。車内では暴れてはいないかったものの、病院が近づくと泣き出し、処置室につれてったら大泣きしていた。

民間救急が、概算を先方に伝えておいてくれ、また患者の現況も的確に伝えてくれたため、敷材を使わずに済み、料金的にも抑えられた。

睡眠薬依存症杉並区・25歳・男性

19才より入眠障害で睡眠薬を服用。近くのクリニックに通い治療を受けていたが21才と23才のとき服薬を自己判断で中断し、幻想のため家族に暴力を振るうようになり、父親からの依頼でいずれも当社で保護入院搬送の経緯がある。

今回は3度目の搬送依頼で同様に服薬の自己中断から幻覚を見て近所を放浪するようになったとの情報を父親から得た。

本人に初回の搬送記憶は無いが2回目の搬送で拘束された記憶があるらしい。二階の居室で拘束するのは危険と判断し外出からの帰宅を待って玄関で待つこととした。患者は25才男性で体力も平均以上あり、気性も荒い性格。通常の拘束は話し合いにより受診を促しそれでも拒否した場合に限るのだが、この患者の場合には逆になることを父親に説明し同意を得ることが出来た。数時間待って無事身柄を確保し搬送出来たが、退院後のケア体制を整える必要があると痛感した。入院先は三鷹市に新しく出来た精神病院。